さて、X100F記事の第2弾を書きます。

第1弾をまだ読んでいない方はこちら!


さて

X100シリーズのユーザーさんが書いた
ブログを色々と見ていると、ある共通点があります。

それは『写りのクセが凄い!』という類の
まるでお笑い芸人の千鳥風な表現w

私も薄々は気づいておりました。

このレンズ、なぜこんなにボケボケなんだろう?
ソフトフィルターが強制的にかかっちゃうのか?

風景や遠くの被写体を撮る分には
気にならないことが多いのですが
せっかく10cmまで寄れるレンズ搭載なので
料理とか、テーブルフォト撮りたいんです。

で、いざ撮ってみるとボケボケして
何なのかよく分からない。

ゴチャゴチャ言うてても仕方ないので
日本人が最も使ってるんじゃないかという
iPhoneのカメラと写りの比較をしてみましょう。


【撮影条件】

・X100F:全てのダイヤルをAに合わせた、ほぼAUTOモード。
※フィルムシュミレーション はASTIAにしています。

・iPhone 8 Plus:iOS最強無音カメラアプリ『ファーストカメラ』

※私が知る限り、最も使いやすい最高画質無音カメラです。
※ダブルレンズどちらも使えますが、今回は無印の
 iPhone 8似合わせる意味も込めて、広角側F1.8で。


◆ グラスに注がれた水

IMG_3589
X100F
ƒ/2.51/14023 mmISO 200

IMG_3570
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/603.99 mmISO 20


この時点で、違いすぎますよね。どちらのカメラも
AWB(オートホワイトバランス)に設定しているのに
照明の関係か、X100Fはかなり暖色寄りになるんですね。
でもiPhone 8 Plusは誇張せず、目で見たまんまという感じ。

X100Fの写りは、溶けるような描写。
Fは4世代目(Fourth)のFだと思いますが
この写りは『Fantasy』のFではないのか?
と思うくらいです。

比べて、iPhone 8 Plusは、ごくごく標準。
一般的かつ無難。F1.8だけどセンサーサイズが
かなり小さいのでボケ感はほぼ皆無です。

さて、他の比較画像も見ていきましょう。

◆ 健康的な定食 @ゆとりの空間 Share with 栗原はるみ

IMG_3596
X100F
ƒ/21/9023 mmISO 200


IMG_3577
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/303.99 mmISO 25

うん、なるほど。この距離くらいだったら…
明らかにX100Fの方が雰囲気があって
綺麗な写真ではないでしょうか?

iPhone 8 Plusの方は、いかにもスマホで
普通に撮ったスナップって感じです。
食欲が湧く色味か?と言われると、ダメダメ。

そもそもファーストは純正カメラアプリの
置き換え的、ごく標準的な無音カメラなので…
iPhoneで料理をよく撮る方は、『Foodie』がお勧め。

※Foodieも完全無音カメラかつ無料です。
※絶対的な画質は、ファーストカメラより劣ります。

Foodieの作例は、下記みたいな感じです。
IMG_1594

IMG_0702

IMG_0359

IMG_0187

IMG_0176

IMG_0173
いろんなフィルタがある中で、私はいつも
『YU3 デリシャス』を使っています。
上記の作例、殆どがこのYU3フィルタです。
赤みが強く、強制的に美味そうな写真が撮れます。

料理だけ撮る方なら、正直申し上げて
無料アプリで完全無音カメラのFoodieで十分です。

ここより下には、さらにX100FとiPhone 8 Plus
(ファーストカメラ)での作例比較をしますが
単純に美味そうな写真が撮れるのは『Foodie一択』。
※ボケとか空気感とか必要なければ

すみません。話がだいぶ脱線しました。
では、比較に戻りましょうか。

続けて、どんどん行きましょう。


◆ 鯖の唐揚げ

IMG_3590
X100F
ƒ/21/8523 mmISO 200


IMG_3571
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/303.99 mmISO 25




◆ お味噌汁

IMG_3591
X100F
ƒ/21/10023 mmISO 200


IMG_3572
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/303.99 mmISO 20


◆ グリーンサラダ

IMG_3592
X100F
ƒ/21/6023 mmISO 250

IMG_3573
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/243.99 mmISO 40


◆ 雑穀米ごはん

IMG_3593
X100F
ƒ/21/9023 mmISO 200

IMG_3574
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/303.99 mmISO 32


◆ おから

IMG_3594
X100F
ƒ/21/14023 mmISO 200

IMG_3575
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/403.99 mmISO 25


◆ 枝豆とクリームチーズの何かw

IMG_3595
X100F
ƒ/21/12023 mmISO 200

IMG_3576
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/603.99 mmISO 32


はい、どうでしょうか??
全然違いますよね。

さて、デザートが来たところで
X100F側で2つの設定を試してみます。


◆ ご褒美パフェ

IMG_3597
X100F
ƒ/21/12023 mmISO 200

IMG_3598
X100F
ƒ/161/3823 mmISO 3200


F2ではガラスの器の境界線さえも
ボケて溶けてしまうような感じでしたが
F16まで絞ると、クッキリします。
(当たり前ですが)

で、iPhoneがこちら。

IMG_3578
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/403.99 mmISO 25


うーん、どうですか??

iPhoneのカメラは、あまりにも見たまんまなので
料理を美味しく見せるとか、考えてないんでしょうね。
やっぱりiPhoneで料理を撮るならFoodieですね。

それではここで、特にX100Fのレンズが
苦手っぽい写真をアップします。

◆ ホットサンド(チーズカレー)

IMG_3618
X100F
ƒ/21/6023 mmISO 640

IMG_3585
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/153.99 mmISO 64


◆ ホットサンド(オクラとチキン)

IMG_3617
X100F
ƒ/21/6023 mmISO 800

IMG_3584
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/153.99 mmISO 64


お分かりになりました??

問題は、ホットサンドの断面部分です。

一応全て、中央付近にピント合ってるんですよ。
でも、実際にはこんな仕上がり。

つまり、X100Fの近接撮影は…

ちょっと暗い場所とか、色や構成が
ゴチャゴチャした被写体に弱い!!!

というか、F2開放では近接が難しすぎますね。

でも、単純な被写体だったり
寄りすぎずに距離を置くことで
かなり改善することも分かりました。


◆ スムージー

IMG_3619
X100F
ƒ/21/6023 mmISO 640

IMG_3586
iPhone 8 Plus
ƒ/1.81/153.99 mmISO 40


うん、このくらいの距離で
ゴチャゴチャしてない被写体は得意そうです。


※私の腕の問題もありますが…w


で、結論を申し上げますと
正直、X100Fの10cm近接撮影は
『使いこなすのが難しい』です。

思いもよらぬ箇所がボケてしまったり
全体がボヤけてしまったり、本当に難しい!!

一言で言うなら『暴れん坊』


ただ、X100Fにしか撮れない写真があるのも事実。
実際私のメイン被写体は、生まれて半年程度の息子。

下記は1枚の画像の一部を超拡大したスクショですが…

スクリーンショット 2018-07-09 10.21.43
風になびく髪の毛や肌の質感は、まさに鳥肌モノ。

絶対に他社の同価格帯カメラに負けません。

※家庭内ルールの都合上、息子の作例(全体像)が
  アップできず申し訳ありません。


私の持論で恐縮ですが、X100Fは
赤ちゃん・子供・女性・ペットなど

ふわっとした被写体(生物)を撮るのに最適なカメラ
であることを声を大にして言いたい!!


ということで、第2回はここで終わります。

X100F 噂のクセは、使いこなすのが難しい
といよりは、最適な被写体をシビアに選ぶ
って事かもしれませんね。

ではでは、第3回をお楽しみに!!


再度、本体の購入用リンクも貼っておきますね。

LX100のように、突然ディスコン扱いに
ならないことを願います。